PVPと低侵襲外科的治療 研究会 代表世話人 関 成人 |
「PVPと低侵襲外科的治療 研究会」 ‐名称の変更と今後の活動方針‐
本研究会は原三信病院の故山口秋人先生が中心となり、GreenLight laser 発生装置であるHPS(High Performance System、120W)が薬事承認され、我が国でBPHに対するレーザー蒸散術の保険診療が開始された2011年に、PVPの客観的評価と普及を主な目的として設立されました。これまで本会は、PVP にほぼ特化した臨床的検討に主眼を置いて活動してきましたが、現在では PVP の普及も進み、本術式を含むレーザー手術は TURPに続くBPHの標準的術式と認識されつつあります。また最近では、BPHの経尿道的治療法としてUroLift(前立腺吊り上げ術)やRezumシステム(水蒸気治療)といった低侵襲治療(MIST:minimally invasive surgical treatment)やAquablation(水流切除術)など、新規の外科的治療法が相次いで保険適応となりました。
このような状況を踏まえ、今後はPVPを主体としながらも、MISTや新規の外科的治療法を含めて会の活動を行っていくことが実状に則していると考え、会の名称を「PVPと低侵襲外科的治療(略称:PVP・MIST)研究会」と変更した上で、BPHの外科的治療法に関する最新の状況を皆様とともに検討し、その知見を広く発信してゆく所存です。これに伴い毎年開催している学術集会も、PVPに加えてMISTやAquablationなど新規治療法の有用性を広く検討する場としてゆきたいと考えています。本集会は毎回活発な意見交換を通じて会員・参加者の親睦が深まる充実したイベントで、PVPやMISTを行っていない施設の方も自由に参加ができますので、PVPを始めとするBPHの外科的治療法に興味のある方々の参加をお待ちしています。なお本会で実施中の「XPS-PVPの治療効果と安全性を検証するための前向きコホート研究」も継続し、結果は今後も関連学会や論文を通して公表していく予定です。これら本研究会の活動状況については、ホームページの「活動状況」ならび「学術集会」に記載されていますのでご覧頂ければ幸いです。
本研究会の運営に関しては、各世話人をはじめ会員の皆様からの提言を積極的に取り入れながら努力する所存ですので、一層のご支援とご鞭撻のほど何卒宜しくお願い申し上げます。
令和6年11月吉日